事件簿12 アルバート・フィッシュ|アメリカ史上最悪の殺人鬼
アルバート・フィッシュはアメリカ史上最悪の殺人鬼とされています。
多数の児童を殺害して肉を食べたからです。
ただし、成人も多数殺害しています。
犯行が満月の日に行われたケースが多かったことから「満月の狂人」という異名もあります。
精神疾患の患者が多い家系で生まれ、幼少の頃は孤児院に預けられ育ちました。
そこで鞭打ちによる指導を受けたことで、サドマゾ嗜好が芽生えたとされています。
結婚した後は、子供に尻を叩かせて射精する姿を見せつけるという変態行為を繰り返しました。
最終的に離婚をし、その後は全米を放浪します。
放浪の最中に23州に渡って殺人を繰り返し、犠牲者の遺体ばかりか尿や血液、排泄物まで食べています。
幼少期に受けた虐待が特殊な性癖を生み出したと本人は自供しています。
逮捕後は精神異常として精神科医から弁護されたのですが、結局死刑判決が下されました。
本人の自供では400人を殺害して食べたとされているのですが、実際の被害者の数は不明であり、アメリカ史上最悪の猟奇殺人者として今でも有名です。
事件簿13 アルミン・マイヴェス|被害者の肉を一緒に食べる猟奇性
アルミン・マイヴェスはインターネットで自発的な被害者と一緒に人の肉を食べた猟奇的殺人者です。
マイヴェスは被害者の男性と落ち合って、男性の陰茎を切断して、二人で一緒に食べました。
その後、被害者の男性の同意のもとで殺害し、遺体を冷蔵庫に保管して数ヶ月にわたり食べたのです。
マイヴェスは新たに食人させてくれる被害者をインターネットで募集したことで書き込みが見つかり逮捕されました。
殺害の様子を撮影したテープが発見され、ビデオを見た関係者の多くが心理カウンセリングを受けたほど衝撃的な内容だったそうです。
他のカニバリズム事件と異なり被害者も自発的に参加したことで裁判の判決は注目されました。
最終的にはマイヴェスは終身刑を受けることになりました。
事件簿14 佐川一政|人肉の感想を書籍化
佐川一政はパリ人肉事件の犯人として有名です。
1949年生まれで1977年にフランスへ留学しました。
1981年にパリでオランダ人女性留学生を殺害し、屍姦した後に解体して、人肉を食べたのです。
女性の遺体を遺棄しているところを逮捕されました。
取り調べの際には「腹膜炎をやった」という発言が「腹膜炎」と誤訳されたことで心神喪失状態の犯行と判断され不起訴処分になります。
日本へ帰国した後に精神病院で診察を受けた結果として、精神病ではなく刑事責任を問われるべきと判断されました。
日本の警察は佐川一政を逮捕して裁判にかけたかったのですが、フランス警察が拒否しました。
佐川一政は日本でマスコミに注目され有名人となり、小説家になります。
数々の書籍を出しており、人肉の感想についても語っています。
また、宮崎勤が逮捕された際には猟奇犯罪に関するコメントが求められ、多くの雑誌に連載を持ち、講演会やトークショーもたくさん行われました。
2022年に肺炎で73歳で死去しました。
カニバリズムの犯人にもかかわらず社会的制裁を受けることなく天寿を全うした特殊なケースです。
事件簿15 ウルグアイ空軍機571便遭難事故|遭難による飢えを人肉で解消
1972年10月13日にウルグアイ空軍機571便がアンデス山脈に墜落しました。
そこから72日間のサバイバル生活が始まり、最終的に乗客45人のうち16人が奇跡的に生還したことで世界的に注目を浴びた航空事故です。
生存者は飢えを凌ぐために死亡した者の人肉を食べました。
その件が物議を醸すことになります。
サバイバル生活が始まり少量の食料はすぐに尽きてしまいました。
そこで、仲間の遺体を食べることを主張した者がいたのですが、親しい者の遺体を食べることを拒絶したものもいたようです。
しかし、雪山の中で食料となるものがまったくなかったため、最終的に人肉を食べることになります。
現在までに多数の書籍やドキュメンタリー映画などの題材となり、今でも有名な航空事故です。
カニバリズム事件はなくならない
カニバリズム事件は異常性欲が原因のものから飢えを凌ぐために仕方のないものまでさまざまです。
世界中のあらゆる地域でカニバリズム事件は起きており、今後もなくなることはないでしょう。
異常な嗜好を持つ人は必ず生まれてくるものであり、極限状況で仕方なく人肉を食べなければいけないケースもあるからです。